先日、会社の飲み会があった。
プロジェクトが一区切りし、解放感があったせいか、久しぶりに記憶がおぼろげになるほどに酒が進んでいた。
家に帰ったのは覚えているが、途切れ途切れの記憶しかない。
(カラオケに入ったような気もするが、何を歌ったのか、どこでタクシーを拾ったのか覚えていない… キンプリのEZ DO DANCEを歌ったような気もする…ラップパート歌えたかな…)
元々酒は苦手だった。
神棚にお供えする御神酒を縁起物だから、と一口舐めただけで顔をしかめてしまうほどで、そんな私のリアクションを見ては大人たちがよく笑っていたものだった。
しかし今ではビールでも日本酒でもなんでも飲める。
休みの日は昼からウイスキーを飲みながらだらけて一日が終わっていることすらある。すっかりダメなオッサンの典型になってしまった。そりゃあ腹も出るわ。
最近の若者は会社の飲み会に参加したがらない、という話をよく耳にする。
一応最近の若者に分類される(自称)の私だが、実は飲み会は割と好きである。
私は内気で人見知りだが、酒の力を借りていつもより少し喋れるようになる。自分の気持ちや時には仕事のミスの言い訳まで、少しだけ話せる。
仕事では厳しい先輩もフランクに話してくれるし、普段話さないような話もしてくれる。新たな一面を知れれば、相手のことも好きになれる。
なにより、職場の輪に自分もなんとなく加われた気がして少しうれしい。
飲みニケーションがすべてだとは思わないが、ただ出社して退社するだけの日々でお互いのことを知れる機会はどれほどあるのだろう。
相手のことを知って、自分のことを知ってもらわないと良い関係は築けないと思っているし、そのことが自分にとってもプラスに働くと思っている。
古い考えかもしれないし、なるべく若手社員にはそのことを話すようにしている。
たぶんまた新入社員が入ってきたら同じ話をするのだろう。面倒な先輩だなあと思われながら。