しっぽエトランゼ

つれづれなままに日記とか

指圧

お題「リラックス法」

 

今年の冬からずっと体調が悪い。

 

ある日、どうにもこうにも頭痛が治まらず、溜まった仕事をあきらめ、定時で退社することにした。

 

その時ふと、首肩のコリをどうにかした方がよいのでは、とひらめき、これはエジソンもびっくりなひらめきだ、などと思いながら整体や指圧の店を探したがどこも空きがなかった。

 

そんな中、チェーン店の整骨院に電話したところ空きがあり、施術を受けることができた。

 

その整骨院につくなり

\イラッシャイマセー/      \イラッシャイマセー/

      \イラッシャイマセー/

と院内にいるスタッフ全員が大声で声をかけてくれた。

ここはラーメン屋だったのか・・・と思っているうちにベッドに案内され、施術を受けることになった。

 

特に人目は気にしないで別によいのだが、施術室は広い空間に特に仕切りもなくベッドが数台置かれているだけだったので、ここがラーメン屋なら俺はこれから煮込まれる豚か・・・いい出汁取れるだろうか・・・とぼんやり思いながら施術を受けた。

 

担当の方の見立てによると、どうやら身体が歪んでいることが頭痛の原因になっており、まずは整体をして身体を整えてから都度指圧をしていくのが効果的とのことだった。

歪みを整えるくらいなら痛くないだろう、と思っていたが最初から激痛が走った。

ああああぁ・・・と思わず声が出てしまい、大丈夫っすかwwと心配されてしまった。

とはいえもう大人なのでそこは余裕を見せないといけないと思い、ハハッ・・だいじょうでゅ・・・と大丈夫アピールをしようとしたところ噛んでしまった。もう余裕もへったくれもなかった。

 

40分ほど施術をしていただき、すっかりボロ雑巾のようになってしまった。

どうですか、よくなりましたか、と担当の方が声をかけてくれたが、呆然としてしまっていたので、あっ・・ハイ・・・程度の適当な回答しかできなかったので担当の方がガッカリしてしまった。申し訳ないことをした。

 

それからは週1回程度指圧に通っていた。指圧も痛かったが、明らかに肩がほぐれ、頭痛が収まる。元気になっては平日で消耗し、また指圧で元気になって、を繰り返していた。

 

しかしそれも長くは続かなった。

 

ある日、指圧をしてもらいに整骨院を訪れたところ、見知らぬスタッフがいた。

いつも担当してもらっている方が不在のため、代わりとのことで担当すると説明を受け、施術をしてもらった。

すると開口一番、あなたの身体は指圧ではどうにもなりません、全身整体を行わないと解決しません。突然ですがこれからさせていただきます、と言い出したのである。

たまたまその日は指圧のあと予定があり、それは困ると伝えたが、どうしても整体をする、とスタッフは粘ってきたので、いやいや困ります、とのやり取りを10分くらいするハメになった。

明らかにこちらの口調も面白くない雰囲気がでているので、相乗効果でスタッフも口調が悪くなっていったが、とりあえず指圧をすることになった。しかし30分枠のところ10分は無駄なやり取りで終わっているので20分だけである。当然金額が3分の2になるわけもない。

スタッフになぜそんな情熱があるかはわからないが、指圧をしながらも、そんなに大切な予定って何ですか、と食い下がってくる。面倒くさい。

正直に、この後の予定は歯医者の検診で、予約がなかなか取れないのでやっと行けるんだ、と伝えたところ、あなたは歯まで悪いんですか、大変ですね、と強い口調で言い放ってきたのでもう二度と関わりたくなくなった。

 

まだ雪の残る、3月のことだった。

 

今考えても何故そんなことまで言われて施術を受けなければいけなかったのだろう。

そしてあのスタッフは何だったのだろう。本人曰く自分はいつもは予約でいっぱいで人気があるとのことだったが、腕は確かだったのだろうか。

 

ということで今は他の整体を探している。

大きい街はお店も選択肢がたくさんあってありがたいなあと思いつつ、選択肢がありすぎて選べない。