ごはん
数年ぶりに米を買った。
炊いてない白米である。もちろんパックご飯でもない。
日曜日の朝、納豆ご飯がふと食べたくなったのだ。
米を研ぐ。
水を入れる。
炊飯器のボタンを押す。
そういえば最後に米を炊いたのはいつだろう。
ふと脇に目をやると埃被った調理器具と調味料。
塩コショウの賞味期限は2015年だった。塩コショウに賞味期限なんかあったのか…とぼんやり考えていた。
炊きあがった音。
湯気と炊きたてのにおい。
ご飯をよそう。
納豆を乗せる。
とてもおいしかった。
日々の暮らしの中で普通のことって案外しあわせなんだなと思った。
ちょっと大げさだけど、今までちゃんとやれていなかったことに目を向けていきたいと思った。
ご飯がおいしくて気づいたら一合たいらげていた。食べ過ぎである。